#01.君を守るため

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 二年前のあの日────……、  伯父に呼び出され、本邸へと向かったときのことだった。  ドサッ……。  馬車から降りた直後、伯父が上から降ってきたのだ。  それも勢いよく、地面に叩きつけられて。  わかったのは、何者かによって銃で額を撃ち抜かれたということ。 『…………ふふふ』  そのとき、凍り付くような笑い声が降り注ぐ。  上を見ると、伯父の書斎から不気味な笑みを浮かべるレティシアを目にした。  まさか、君が……!?
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