第1章 初Sex

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    彼のおふざけになんだか未だに付いていけないし慣れない。からかわれたと思うとどうしても頑なになってしまう。言葉遣いも荒くなる。本当は、そんな自分が嫌いだけど直し方も知らない。 「えぇー!!ちょっと待った!  玲、俺にくれるって言ったよね?男に二言は、ないでしょ?」 「いつの時代の文言 言ってんですか、あなた。」 「待った待った。俺がからかったのが気に食わないんだったら謝る。  機嫌直せよ、玲。俺本当に今日楽しみにしてたんだから。」  慌てて俯いている僕に謝って顔を覗き込む彼の全てが判る。もっと素直になれたらいいのに。  受け入れるって決めたのに。感情に疎い自分には、やはり〝普通〟が難しい。 「っ・・・ (なんで、あなたが謝るんだ。本当に嫌だ。。。)」  彼の素直さに前では、自分がより一層酷く歪んで見える。   
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