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「ラーリング、もぉちょいよぉ見た方がえぇで」
「フレムは魔法なんて使ってないよ」
「私が仮装してあげたの」
見かねたストームとウォーム、そしてウォーターの三人が俺の代わりに事情説明。
しかし、それでも疑うような眼差しを向けられたので、魔法を使ってない証拠としてウィッグを外して見せると、ようやく驚きの反応を見せてくれた。
「酷いよ、ラーリング」
「ご、ごめん! だけど、え? え?! 魔法も無しに、マジでフレムさんの?!」
「おめかしをウォーターに任せたら、この有様だよ。いつもはカインドがしてるんだって?」
「いや、でも……。カインドは直ぐ分かるよ。だけどフレムさん、え? 凄い華奢に見えて可愛い!!」
「でしょ? 奇跡の1枚見てみる?」
「見せて、見せて!!」
ネタが分かると、おおはしゃぎでウォーターが撮った産物を吟味。早速現像予約している様は、いくらロングヘアのラーリングでも男の子だなって思った。
「む、胸はどうなってるの?」
「風船」
「足下は?」
「ガーターベルトとガーターストッキング」
興味津々といった様子で質問するラーリングに対し、恥らいも無くガーターベストを見せると、ストームとウォームが慌てた様子で引き留めにかかる。
「ちょっ! 待ってぇな、フレム!!」
「それこそ恥じらいを持って! 犯罪になるから!!」
「なんでよ!?」
ーー俺、男なんですけどね。
女性陣であるウォーターとセイクも困った様子だったので、これ以上のことは慎む事にした。
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