まくらもと その1

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まくらもと その1

まえがき・・・。 この物語は、社会人になって数年。 一人暮らしのサラリーマンの男性宅でおこった 世にも奇妙な出来事です。 コトコトコト・・・ガタン! コトコトコト・・・ガタン! ギ~・・・ガチャン!カッカッカッカ・・・・。 「はっ!」 深夜、物音に目が覚める。 寝室の雰囲気がいつもと違う。 ただならぬ気配。 昔から、心霊関係のテレビなんか見た後に よく同じような現象があった。 でも、そんな番組を見た覚えがない。 「昨日の晩はたしか、酒を飲みながら テレビのバラエティ番組を見たまま、 寝てしまったような??う~ん、覚えてない。 でも、なんや?今の音?」 何か気になって、布団から起きようとした ものの深夜の暗い寝室で目を開けることに 恐怖を感じた。 「今は、なんかやばいな?」 「近くに何かいるような気配を感じる。」 「とりあえず、寝ているふりをしよ。」 っと寝ているふりをした。 どうしようもない恐怖感に絶えている間、 その後時間だけが過ぎて行った。 物音は気のせいだったのだろうか? しかし気配だけは一向に消えようとはしない。 このまま時が経ち、朝になるまで我慢しよう。 とまた自分に言い聞かせていた。 冷や汗ようなものが全身からにじみ出る。 このまま寝てしまいたいが、そうも行かない。 何故なら部屋の中を何かの気配だけが 行ったり来たりしている。 「やっぱり部屋に何かいる。」 「泥棒?それにしても今は物音はしないし。」 「あっ!今、身体の上を何かが横通った。」 「今度は、顔のうっ!ぶわっ!」 突然、顔の上を足で踏まれたような感覚がした。 痛みは対してなかったが、顔を踏まれた怒りが 込み上げ、堪りかねて勢いよく飛び起きた。 ガバッ! 「いいかげんにせえよ!」 だが、誰もいない。 一時呆然となって、急に腕に鳥肌がたった。 「え~!えっ!え~!」 「まさか?いやいやありえへんし。」 「夢やったんやで、気のせえやわ。」 と自分に言い聞かせる。 「幽霊?いや考えるのやめよ。」 「とりあえず、もう一回寝るか?」 ここに越してきて数年が経つ。 今までこれといった霊的現象などなかった だけに幽霊が出るなど信じるわけない。 今起きたことは夢だと自分に何度も言い聞かせ、 目を閉じ、寝床に就こうとした。 っが、その時!
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