まくらもと その3

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まくらもと その3

「ん?ん!え~!誰?誰やねん!」 「何、いまの!」 「なんか、え~!なんなんですか~!」 「もう夢ならこの場合、幽霊が出てやな~?」 「わ~!ってゆうて、ほんで飛び起きて。」 「は!ってなって、なんかありがちなやつで。」 「なんや夢かあ~なんてゆうた後にやなあ。」 「もっかい寝るのが、セオリー?」 「ふふふ、なんかセオリーとかゆうてもうたけど」 「そっか!これは夢や!」 「だから、今、目開けてもなんもおらんくて。」 「あ~!夢か!ゆうてしまいやわ!」 「ほんなら、もう一回目開けよかしら?」 「大丈夫!絶対!ありえへん話やし。」 「よっしゃ!いくで~!」 「このまま、目開けてみさらしたら~な!」 「がんばんで!怖い!いや怖ない!」 「なんかイケるし!めっちゃイケるし!」 「ほんまに!いくで!数えて、ほんで。」 「目あけたらあな!」 「よっしゃ!今度こそいくで!」 「1~!2~!3!」 「うわ~!って、あれ?なんもおらん。」 「もう~、なんやねん!もうたまらんわ~。」 思い切って起きたものの、周りには誰もいない。 「やっぱり夢やったん?なあ~、夢やったん?」 誰に聞いてるのやら?
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