願い

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ぼくは嫌いな子の下駄箱のなかにある靴を裏返しにする。死にますようにって願いをこめて。それって悪いことだろうか。ぼくはそう思わない。それにいままでに実際に死んだ子はいない。今のところは。ぼくはまだおとうさんや、おかあさんほど力がないのだ。おとうさんやおかあさんは本当にすごい。いろんな人からたのまれてたくさんたくさん人を殺している。やりかたはぼくがやっていることと同じ。靴を裏返しにするだけだ。