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僕の子供の頃の遊び場は、もっぱら、この寂れた港になっていくのは自然の流れである。
雨の日には、雨の日の遊びを、晴れの日には晴れの日の遊びを、そして風の日には、風の日の遊びを、作り出しては、”友”と日々遊び過ごしていた。そこは、男の世界で、女の入る隙間さえも無いように思っていた。
それが、錯覚だったとしても・・・。
小学校6年生の夏休み前の雨の日。いつものように友人たちと、雨の日の遊びを楽しんでいた。そこに、同級生の女の子が何気なく現れた。そのあまりにも自然な登場と、普段学校では見ない姿に、そして、傘を差して歩いてくる姿に、そして、僕をみて一瞬微笑んだ”女性の顔'”に、一瞬にして目と心を奪われてしまった。
その瞬間が、僕の初恋の瞬間だった・・・。
今ならはっきりと言える。それからは、僕は、目で彼女を追うのが日課になっていった。彼女とは同じクラスだ。席も近く自然と話せる間柄だったのです。今までと違うのは、僕が彼女を、その他大勢の同級生の女の子ではなく、1人の女性として認識してしまった事だ。
その気持ちは、自分の奥底に隠して、誰にもさとられないようにしまい込んでいた。
僕が通っていた小学校は、夏休みに1つの課外授業がある。
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