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 嫁ぐなどとは名ばかり。  私は、金で買われた囚人(めしゅうど)なのだ。  もはや、この身は私のものではなく、命を捨てることさえ許されない。  私は、私自身を売ったのだから。  あの日――  私は、心を捨てた。
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