1/7
639人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ

ジェイドが炒めた野菜に沙耶ちゃんのソース和えて、香草焼きのチキンとサラダ、パン食って 朋樹とジェイドが、ゾイ連れて買い物行ってる間 オレらは 何するでもなく、だらだらする。 「サリエル、ちょっかい出して来ねぇよなー。 あいつ、復讐好きなのにさぁ」 ルカが思い出したように言うと 「そのうちまた来るだろ。ウリエルと同体になってようが、ミカエル呼びゃ 終いだ」と ボティスが あくび混じりに言った。 悪魔にも相変わらず注意は必要だが 最近は、天使の方がより注意が必要っていう 妙なことになっている。 天使は、そうそう人間に手は出さない。 聖父が命じる 守護すべき対象だからだ。 だが、サリエルはオレらに私怨があるし オレの獣の血のことを知って、狙い出した。 サンダルフォンは、守護天使の軍を 自分の下で動かすために ボティスを殺害して、天に 天使として 転生させようとしているみたいだ。 ボティスの二度目の堕天は、聖父によるものだ。 なので、サンダルフォンであっても もう正当な理由もなく、ボティスを天に上げるということは、出来なくなったからだ。 ボティスは天にいる間に、サンダルフォンの命で 地上の守護天使たちを再統率した。 地上の天使の軍とするためだ。 元々、地上にいる天使たちを動かすなら 天の天使の軍を 地上に降ろす許可を得る必要がない。つまり、サンダルフォンの私軍だ。 首領のバラキエル... ボティスを通して、好きに使える。 ボティスが堕天したことにより 天使バラキエルの天使足らしめる能力 ... 守護天使をまとめる首領としての能力や 雷を操ること、博打の加護などは 天に剥奪されて 再び保管されたが ボティスは、なんとミカエルという天使を 自分側に着けた。 このことを、サンダルフォンは まだ知らない。
/353ページ

最初のコメントを投稿しよう!