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 ほとんど寝たきりとなった義母は、少しずつ歪んでいきました。  普段は私に丁寧に礼を言い、「世話になっているから」と気を使い、気の毒になるほど小さくなっていた義母ですが、時々人が変わったようになって、私をひどく責め立てたのです。  ベッドの脇にしゃがみこんだ私の頭を蹴っ飛ばしたり、叫びながら物を投げたり。  思うように動けぬストレスもあったのでしょう。  そういうとき、私は黙って嵐が過ぎるのを待ちました。  義母は優しい人でした。いつもお洒落にしていて、毅然とした人でした。  そうできなくなって、一番つらかったのは義母自身なのです。周りが嘆く以上に、義母は悔しかったのです。  だから時々、本当に時々、私につらく当たってしまっていたのでしょう。  義母の元々の人となりを知っていたから、私は耐えられたのです。  けれど、元の義母でいる時間は、日に日に短くなっていくようでした。  次第に私の身体は痣だらけになり、心は疲弊していきました。  夫は何もしてはくれませんでした。  義兄たちからも連絡はなく、義姉は時々見舞いに来ましたが、やがてそれも途絶えました。
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