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寝不足の上、何人かも記憶できないほどの数の患者を診察した後に
今度は苦手な子供の相手かと思うと、
どんな仕事に対しても苦痛だとは滅多に思うことはないが
自然に病室に向かう足は重くなる。
自分の置かれた状況に混乱しているのかもしれないな。
倒れる前のことを思い出したのかもしれない。
どちらにしても面倒だ。
気が重いままに着いてしまった病室のドアの前に立つと
閉めたドア越しでも聞こえる子供の泣き声に
一つ深い息をしてから、気持ちを引き締めてドアを開け病室へと入った。
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