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以前なら、私よりも早く走っていこうとするソラなのに、私についてくるのがやっとという感じ。
「疲れたの?ソラ?」
『さいきんね、そとに出たりしてなかったから』
「家の誰かが、一緒に出てくれないの?」
『ううん。いまはね、家にいるのが好きなの。そとに出るとつかれちゃう』
「そうなんだ……やっぱり家に戻ろうか?」
『きょうはへいき。せっかく二人でおでかけだもん』
温かい日差しと、心地よい風。
程よく伸びた草原に、休憩ってことで、二人で寝転んだ。
『よごれちゃうよ?』
「帰ったらちゃんと綺麗にするから大丈夫」
久しぶりに感じるこの世界は、とても気持ちよくて、つい、私はまぶたを閉じてしまった。
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