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そうしたらある日触った瞬間に弾ける様になった。」
ばつの悪そうな顔で言うから、思わずこちらもぽかんとしてしまった。
別に代々霊的な家系でというのを期待した訳じゃなかった。
だけど、それにしてもこの回答は予想していなかった。
思わず、クスクスと笑い声を上げてしまった。
「だって、うざいだろ?普通殴りかかるだろ。」
言い訳をする様に、彼は言った。
「俺も殴り掛かれば消える様になるかなあ。」
相変わらずこれが何だかわからないし、状況は何一つ変わってないのに、少しだけ気分が浮上する。
「なるだろ?俺もなった訳だし。」
彼はコップに入っていた氷をかみ砕きながら答えた。
その日、俺は久しぶりにぐっすりと眠れた。
了
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