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美桜は、初めて来た部屋に
興味津々とよちよちと歩き回っていた。
「美桜…あまり歩き回らないでよ?
こっちにいらっしゃい」
「あ~い。」
美桜がこちらに来るのを確認しながら
もう一度通帳を覗き込んだ。
フフッ…これだけあるのなら
使いまくって贅沢をしてやろうかしら?
足りなくなった分は、請求して
アイツのお金で贅沢三昧もいいわね。
これも復讐になるかも……。
そう企んでみるのだが
いやいや、それだとアイツのお金で
贅沢をさせて貰っているみたいじゃない?
それは、それで何だか腹が立つわね。
私のプライドが許さない。
お金は、計画的に
使わないといけないわよね…やっぱり。
「……。」
静かに通帳を閉じた。
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