プロローグ。

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ちょっと一体どれだけ 料理下手だと思われたわけ? ムカつく。 「当たり前よ! 仕事は、してなくても日本料理から フランス料理とか色々教室に通っていたのだから」 これでも花嫁修業は、バッチリしていたのよ!! 「ふ~ん。唯一の取り柄ってところか」 はぁっ!? 何ですって…聞こえてるわよ!? 「それより早くしろ。 腹減った…」 山城尚輝は、ペロッと指を舐めた。 コイツ……。 なんて勝手な男なのよ? 「はいはい。」 ムカつく気持ちを必死に抑え 夕食の支度をした。 そして何とも奇妙な食卓光景になった。 私の前に復讐してやりたい男が 私の作った料理を食べている。 「……。」 普通なら有りえない光景だわ。 何だか調子が狂ってしまう。
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