プロローグ。

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チラッと隣に居る美桜を見ると 幼児用のフォークで一生懸命に肉じゃがに 挑戦していた。 幼児用の椅子ではないため 立ったままだが だが、上手くフォークを扱えないため 度々手でパクリと食べていた。 「あぁ、美桜。手掴みは、ダメよ? 汚いから」 慌ててお手拭きで美桜の手を拭いてやる。 そして食べやすいように 細かくしてやると 今度は、スプーンで再チャレンジ。 「おいちぃ…」 今度は、上手く食べられたようだ。 「そう…良かったわ」 クスッと微笑むと 視線を前に居るアイツに戻した。 そうしたらジッとご飯を食べずに こちらを見ているではないか。 えっ? 何なの……こちらを見て? 「何にか用?」 思わず警戒して尋ねてみた。
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