プロローグ。

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私は、一条院梨花(いちじょういんりか) 24歳。 あの日本…いや 世界有数の一条院カンパニーの社長令嬢。 幼少の頃からお嬢さん育ちで 何の苦労もせずに幸せに暮らしていた。 のち夫である貴史には、お見合いで知り合い 婿養子に入ってもらう形で結婚。 22歳には、娘の美桜を出産する。 まるで絵に描いたような 幸せの家庭…になるはずだった。 しかし、 不況や経営難から会社が傾き始める。 多額の借金…何とか立て直そうとした矢先に あの男が現れ 私の会社である一条院カンパニーを買収し 全てを奪い取って行った。 夫は、酒に溺れ飲酒運転で事故死。 残ったのは、剥奪された名誉と 多額の借金。 借金は、財産を放棄して免れたが 娘の美桜を抱えたまま無一文になってしまう。 私は、絶望と共に怒りが込み上げる。 あの男が、私の会社を奪い取らなかったら こんな事には、ならなかった。 愛しい夫を死ぬ事も無かったし 会社だって立て直す事だって 出来たかもしれないのに。 全てアイツのせいだわ!! 復讐してやる。
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