奇妙な同居生活。

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しかし、こんないいのを買ってくれるなんて 何を企んでいるのかしら? あの男の行動が分からず不信感を抱く。 おもちゃの1つ1つの袋を開けてあげると 美桜は、夢中でそれで遊び始める。 「美桜。これおじちゃんが買ってくれた プレゼントだから後でお礼を言いましょうね」 「あ~い」 返事だけするが、こちらを見ない。 よっぽど気に入ったようだ。 その夜。 あの男が宣言通りに7時ぐらいに帰ってきた。 リビングの方に入ってきた。 私もお礼を言わないと いけないのだけど言いにくい。 お礼を言うこと自体がムカつくし そうしたら買って貰ったおもちゃで 遊んでいた美桜があの男に気づき寄って行く。 「おじちゃん。おか~しゃい おもちゃ、あぁがとう」 美桜は、きちんとお礼を言っていた。 「あぁ…」 そっけなく返事をするとアイツは、 背広をソファーに脱ぎ捨て テーブルの方の椅子に座ってきた。
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