奇妙な同居生活。

11/22
前へ
/351ページ
次へ
「あら、この布裂安いわ。 あ、こっちも値段の割に素材がいいわね」 手芸店だった。 「ママ。布しゃん買うの?」 美桜は、不思議そうに尋ねてきた。 「えぇ、この布で 新しい美桜の服を作ってあげるわね? 凄く可愛いのが作れるわよ」 「美桜の服!? 美桜。ママのちゅくる服大ーちゅき」 美桜は、キャッキャッと大はしゃぎ。 お店で布切れを何種類か購入した。 丁度セールをやっていたので かなり安く買えた。 これなら美桜に 何枚か服を作ってあげられるかしら? フフッと楽しみに思いながら 夕方の材料も買った。 自宅になったアイツの家に帰ると家事をして、 美桜がお昼寝をしている間に作り始めた。 それは、夜遅くまで続ける。 まだ仮縫いとしてたので直接ミシンをかけずに 手縫いだけど…。 チクチクと縫っていたら 「おい。また寝てなかったのか?」 あの男が声をかけてきた。
/351ページ

最初のコメントを投稿しよう!

978人が本棚に入れています
本棚に追加