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「あら、この布裂安いわ。
あ、こっちも値段の割に素材がいいわね」
手芸店だった。
「ママ。布しゃん買うの?」
美桜は、不思議そうに尋ねてきた。
「えぇ、この布で
新しい美桜の服を作ってあげるわね?
凄く可愛いのが作れるわよ」
「美桜の服!?
美桜。ママのちゅくる服大ーちゅき」
美桜は、キャッキャッと大はしゃぎ。
お店で布切れを何種類か購入した。
丁度セールをやっていたので
かなり安く買えた。
これなら美桜に
何枚か服を作ってあげられるかしら?
フフッと楽しみに思いながら
夕方の材料も買った。
自宅になったアイツの家に帰ると家事をして、
美桜がお昼寝をしている間に作り始めた。
それは、夜遅くまで続ける。
まだ仮縫いとしてたので直接ミシンをかけずに
手縫いだけど…。
チクチクと縫っていたら
「おい。また寝てなかったのか?」
あの男が声をかけてきた。
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