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そんな中。俺の企業は、起動に乗り出し
大きくなる一方で。
アイツは、好き勝手に会社の金を使ったせいで
潰れかけていた。
だから俺は、これ以上好き勝手にさせないために
お前の会社を買い取った。
結果。
お前を苦しませるだけになってしまったが
「…お前に憎まれても仕方がないと思っている。
だけど、それでも
お前の会社をアイツから守りたかったんだ」
ハッキリとした口調でアイツは、
そう言ってきた。
そんな…。
私は、気持ちを聞いて頭が真っ白になった。
この人は…。
そんな気持ちで私を見ていてくれていたなんて
涙が溢れてくる。
アイツの言葉は、全て真実だ。
気づいていた…。
隆史の本心を気づかないフリをしていたけど
私の事を愛してくれなかったことに
「アイツの事を愛しているのは、
分かっている。
だから憎まれれば
お前のそばに居られると思っていた。
卑怯だと言われてもお前を手に入れたかった。
好きなんだ…お前のこと」
真っ直ぐと私を見て言ってきた。
「……っ!!」
涙が流れ何も言えなくなってしまう。
気持ちが溢れ出してきた。
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