小さな復讐&大きな愛で。

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美桜を見ると意味が分からないようだが ニコニコと笑顔を見せながら 私にしがみついた。 「……。」 私は、言葉に詰まる。 どう反応したらいいか分からず そうすると続けてアイツが 「お前の復讐は、コイツが必ず叶えてくれる。 今は、無理でも…大きくなれば 俺を脅かす存在にな」 「だから、憎み続けてもいいから 俺と一緒に…コイツらを育てて行こう」 ギュッと私の手を握り締めながら伝えてきた。 その手は、今までよりも温かく優しかった。 「……っ!!」 涙が次から次へと溢れ出しこぼれ落ちた。 嬉しかった…。 アイツの言葉が 私の気持ちを尊重してくれる事が 言葉が溢れてくる。 もう溢れ出して止まらない。 「…私は、あなたが…嫌いだった。 いつも意地悪で…俺様な態度で…でも 子供が嫌いと言っておきながら 美桜の面倒をみてくれて…」 「その上に…たまに ドキドキさせるようなことを 言ってきて…大嫌いなはずなのに 頭から離れなくて…どうしてくれるのよ!?」 泣きながら必死に訴えた。
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