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もちろん私は、高級なブランドの服や
小物などを身につけていたけど
あちらの方が魅力的に感じた。
何より幸せそうだった。
「だから、もし自分に子供が出来たら
そんな思いをさせたくないの。
出来るだけ手作りをして…あの子を喜ばたいの」
それが、あの子にしてあげられる唯一のこと。
ハッ!!
何、私ったらこの男にベラベラと
昔話をしているのかしら!?
「い、言っておくけど貧乏っぽいとか
思わないでよ!?
世界で1つしかないオリジナルなんだから」
「それに美桜には、市販の服なんて
一度も着せた事なんて無いんだから!!」
私は、必死に言い訳した。
嫌だ…自分で何を言っているのかしら!?
そうしたら
少し驚いた顔をしていた。
「市販の服を着せた事がない?
本当か?じゃあ…今までガキが着ていた服って
全てお前が作ったのか?」
「当たり前じゃない。
全て私の手作りだけど文句ある!?」
ムスッとしながらそう答えた。
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