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憎たらしい。
何?その勝ち誇った顔は……。
ココにあるのは、全て私のモノだったのに。
「社長に対して失礼だぞ!?
君…早く出て行け」
アイツが連れてきた秘書の笹野が言ってきた。
「あんたに用はないから黙ってて。
私が用があるのは、あなたよ!
山城直輝」
「ほぅ…俺にか?何の用だ?
デートの誘いとしては、態度が悪いが」
はぁっ!?
変な冗談を言わないで…誰があんたなんかに
「あんたに頼みがあるわ!!
私をココで雇ってちょうだい」
私は、そう告げた。
本当ならコイツの下で働くなんて死んでも嫌だ!
でも、働かないと美桜を養っていけない。
それに富も名誉も無くした私には、
ココで働きこの男の汚名を暴き出し
社長の座を剥奪させるしか方法がなかった。
こんな頼みなんて…プライドが許さないけど
今は、我慢をするしかないのよ!
だが
「はぁっ?お前…正気で言っているのか?
何で、お前みたいな奴を雇わないといけないんだ」
冷たく突き放される。
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