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クッキーを食べ終わると
片付けをそこそこに
タンスやクローゼットの中を探る。
「嫌だわ。いいドレスが無い。
あ~これは、古いかしら?
これだと地味だし…」
アイツの隣に並ぶなら
それなりの格好をしないとカッコ悪いし…。
これなら、上等なドレスを
売るのでは無かったわ!!
「ママ…何やってるの?隠れんぼ?」
美桜が不思議そうに覗き込んできた。
「隠れんぼではなくて探し物よ!
ママの探し物」
「探し…もの?」
美桜は、きょとんと首を傾げた。
「あ、それより日にちが無いわ!?
美桜のドレス作りも急がなくちゃあ~」
もう。もっと早く言ってよ~間に合わないじゃない。
結局。自分のドレス探しをそこそこに
美桜のドレス作りを優先させた。
だって娘には、
可愛いドレスを着せてあげたい。
徹夜続きで、何とか日曜日までには、
美桜のドレスを完成させた。
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