奇妙な同居生活。

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奇妙な同居生活。

「……。」 朝から顔を合わせないとならないし 複雑な気持ちになりながらも ベーコンエッグ、トースト、ツナサラダと スープをテーブルに置いた。 男は、そんな私を気にする事もなく 新聞を広げて淹れたコーヒーを飲んでいた。 さっさと食べて会社に行って欲しい。 どうもこの男がそばに居ると落ち着かない。 自分と美桜の分を作っていると 美桜の泣き声が聞こえてきた。 私は、慌てて部屋に行った。 ドアを開くと身体が小さいため 開けられなく半べそになっている美桜が居た。 「あら美桜。 おはよう…起きたのね」 そう言うと私にしがみついてきた。 「美桜…起っきしたのよ」 「さぁ、朝ご飯を食べる前に着替えましょうね」 美桜を抱き上げてあやした。 そしてチェックとピンクの可愛らしい ワンピに着替えさせ髪を結ってあげた。 リビングに戻ると まだあの男は、食事に手をつけていなかった。
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