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3.第2の事件
緊急アナウンスを受け、私達はマキを置いて寮に急いで戻る。一部の問題児以外は基本的に敷地内にいる為、恐らく10分程で集まるだろう。
ナージャさんに戻ったことを伝え、私達は部屋で指示を待つ。しばらくして、端末に班長から指示のメッセージが来た。
『外泊届けを出した6名の内、2名の安否が分かっていない。恐らく、ヒストイの町に繰り出し、事件に巻き込まれたかもしれない。そこで、3班A級とB級に彼女らを捜して欲しい』
私の隣で同じメッセージを受け取ったナナが、げっ、と小さな声を出す。私は私でため息をつく。だって、私達はB級なのだから。
そもそもあのバカを世話するのはC級やD級のはず。それならば、C級とD級に捜索を任せるべきだろうに。──いや、無理か。きっと、ミイラ取りがミイラになる。
私はスクロールし、続きを読む。
『安否不明者はシャルロット=カマンダー、レオナ=ローレンスの2名。尚、夕方までに見つからなければそれなりの処分を下す。
今すぐヒストイの中央噴水広場に集まって欲しい。細かいことはそこで説明をする。』
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