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4.3班との違い
昨日起きた事件は、とても衝撃的だった。A級とB級が駆り出された、ということでC級以下の待機組の中でかなりヤバイ事件なんじゃないか、と噂が早速広まり始めた。
しかも、事件のことをレオナに伝えようとメッセージを送っても何も反応が無い。いつもなら、どんなに酔っぱらっていようが数秒後にはきちんと反応が返ってくる。私は、まさか、と胸がざわついて仕方がなかった。
朝早くに起き、メッセージを見ても返事は無い。私はがっくりとし、部屋を出た後隣室のジャスミン(同じくC級、同い年)を訪ねる。
「ジャスミン、開けて~! アーリィだよ~」
「朝からどうしたの? 」
「レオナがまだ帰らないからさ、朝食にありつけないわけ。今日は、その、──大事な仕事が入っててさ、早く食べたくて……作ってくれない? 」
「ああ、あの交流事業みたいなやつ。確かに、集合時間はかなり早いみたいね。いいわよ、そこまで言うんならどうぞ」
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