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「ああっ、はっ!」
「直哉、苦しい?」
「わ、わかんないよっ!」
やはり指と陰茎では、質量が全然違う。メリメリと嫌な音が出そうな気がした。しかし直哉の後孔は切れることなく、和也のものを飲み込んでいく。
「あにき……、きもちいい?」
「あぁ。直哉のナカ、温かくてすっごい締まってる」
「おれ、うれしい……。あにき……、あ、あにき……」
名前を呼ぶたびに、胎内が蠢いて和也を押しつぶしていく。逃さないというように、足を絡ませてホールドした。
「なおや、動くぞ」
「いいよっ! ぐちゃぐちゃにかきまわしてっ!」
腰を掴むと、ゆっくりと引き抜いた。その感覚だけで、背筋がゾクゾクする。抜けるギリギリで押し込むと、媚肉をかき分けられる感覚に背がしなった。
「もっとっ! もっとほしいっ!」
今まで味わったことのない感覚に、和也はもう爆発しそうになる。しかしそんなことはお構いなしに、直哉は快感をねだった。
「あにきのちんこ……、すごいビクビクしてる。イキそう?」
「あぁ。直哉のナカで、出していいか?」
「ほしいっ! あにきの……、おれのナカでだしてっ!」
理性も男のプライドもかなぐり捨て、ベットに押し付けるように挿入した。すると今まで届かなかった深い場所にまで、陰茎が入っていく。
「あアッ! ふかいとこ……、きもちいい……。あにきので、もうパンパンになってるっ!」
「出るっ! も、もう、出るっ!」
「だしてっ! おれ、あにきので妊娠しちゃうっ! あにきのこども、できちゃうかもっ」
それは、直哉自身を雌と認め、和也をただ一人の雄と認識した言葉だった。
「あっ、あぁあぁァっ!」
そう叫んだ瞬間、直哉の陰茎から勢いよく白いものが飛び出した。それは遠くまで飛び、自身の顎スレスレまで伸びていく。
直哉がイッたことにより、和也もすぐに欲を爆発させる。ドクドクと胎内に注ぎ込まれる感覚に、また直哉は背筋に快感が走った。
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