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えええええええええええ…。
ルファス?この愛くるしい見た目の動物が?
「説明はあとだ。歩けるか?ルディ嬢が呼んでいる。今は手が離せないようでな」
ルディ嬢て。
とりあえず足を床に下ろし、立ち上がる。
うん。大丈夫そうだな。
猫ルファスのあとに続き部屋を出る。どうやらここは二階だったようだ。そのまま螺旋階段を降りて行くと、ルディが作業台でゴリゴリと何かをすり潰していた。
「ルディ嬢、呼んできたぞ」
「あ!ありがとルーちゃん。おはよう寝坊助さん」
「ガ…ガゥ…」
ル…ルーちゃん???
ルディ、お前魔族嫌いだったはずだよな?いくら猫の姿に変わったとはいえ、それはルファスだぞ?
いまいち状況が掴めない。なんだこれ?
猫ルファスはソファーに乗って丸くなり、テッドは「よう!」と部屋の隅の椅子に座って何か本を読んでいる。あ、その傍に俺の鞄もちゃんと置いてあった。良かった…。
「よし。できた」
ルディはそう言うと立ち上がり、俺の方へ寄ってくる。
「思ったより早い目覚めで安心したよ。あんた三日も寝てたんだよ?まあ、無事回復したみたいでなりよりだけどさ」
三日…。
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