11241人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなに寝ていたのか…。
まあ、おかげで体はなんともなさそうだが。
「とりあえずこれ飲んで。あんたが起きたって聞いて慌てて調合したの」
なんだ?
真っ赤な粉だ。上に置いてあった薬とは別のやつか?
「はい」
水も手渡してくれる。
俺は言われるままにそれを飲んだ。
「じゃあ、そこ座って」
ルファスが寝転んでいるソファーと反対側のいつもの場所に座る。ルディはなんと猫ルファスを抱き抱えると、膝の上に乗せた!!
猫ルファスは抵抗せずになすがままだ。
本当に何が起きてんだよ!?
「じゃあいくよ。エル・デラグラス」
手をかざしながらルディがそう唱えると、喉がカッと熱くなった。
「ッ!?!?!?!?」
いや、いや、そんな生易しいもんじゃない!!
喉が燃えているんじゃないのか!?
やめろ!!こっちは病み上がりだぞ!?
「旦那!?どうした!?」「ガル殿!?」
やめろ!!ルディ!!!!ぐっ!?
「はい。終わり。大丈夫よルーちゃん。ほら、ね?」
「がはっ!!はぁ…はぁ…ルディ!!てめぇ…!」
「な!?」「え!?旦那!?」
ん?
「ふふ。うまくいったね。どう?ちゃんと話せる?」
「ごほっ!ごほっ!…あ、ああ…まさかさっきの赤い粉は…」
「あんたが採ってきてくれた火炎草だよ。あとおつかいもありがとうね」
マジか!!話せる!!!
最初のコメントを投稿しよう!