14.残酷な現実

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そんなに寝ていたのか…。 まあ、おかげで体はなんともなさそうだが。 「とりあえずこれ飲んで。あんたが起きたって聞いて慌てて調合したの」 なんだ? 真っ赤な粉だ。上に置いてあった薬とは別のやつか? 「はい」 水も手渡してくれる。 俺は言われるままにそれを飲んだ。 「じゃあ、そこ座って」 ルファスが寝転んでいるソファーと反対側のいつもの場所に座る。ルディはなんと猫ルファスを抱き抱えると、膝の上に乗せた!! 猫ルファスは抵抗せずになすがままだ。 本当に何が起きてんだよ!? 「じゃあいくよ。エル・デラグラス」 手をかざしながらルディがそう唱えると、喉がカッと熱くなった。 「ッ!?!?!?!?」 いや、いや、そんな生易しいもんじゃない!! 喉が燃えているんじゃないのか!? やめろ!!こっちは病み上がりだぞ!? 「旦那!?どうした!?」「ガル殿!?」 やめろ!!ルディ!!!!ぐっ!? 「はい。終わり。大丈夫よルーちゃん。ほら、ね?」 「がはっ!!はぁ…はぁ…ルディ!!てめぇ…!」 「な!?」「え!?旦那!?」 ん? 「ふふ。うまくいったね。どう?ちゃんと話せる?」 「ごほっ!ごほっ!…あ、ああ…まさかさっきの赤い粉は…」 「あんたが採ってきてくれた火炎草だよ。あとおつかいもありがとうね」 マジか!!話せる!!!
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