14.残酷な現実

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「旦那!!すげぇ!!話してるぞ!!」 「素晴らしい。これでますます魔物離れが進んだな、ガル殿」 はは…。魔道研究所かなんかに見つかったら、いい研究材料になりそうだよな…。 「ふう…。で?話せるようになってどう?」 「最高だ!ルディ…でも変な声だ」 「文句言わないの。その身体じゃそんなもんよ」 そんなもんか。 少し高くてガミガミ声。 いや…いい。喋られるんだ。…いいんだよ。 「さて、いろいろ話しはしたいけど、ちょうどお昼時よ。食事にしましょう」 「あ、今日は俺作るぜ。当番だろ?」 テッドがそう申し出る。 当番??? そうか。俺が寝ている間、ここに滞在してたわけだ。なんで二人とも無事なんだ?? 「は~い。お願いね」 ルディはそう言って猫ルファスを撫でる。 ルファスも気持ち良さそうな表情だ。 「おい、ルディ?それルファスだぞ?お前って…」 「ボクの魔族嫌いはあんたがこいつらのせいで死んじゃったって聞いたから…って何言わせんのよ」 俺のせい? 確かに、ルファスたち魔族は漆黒の闇の手下みたいなもんだから、間接的に俺を殺したってことにはなんのか…? でも俺は生きていたから、もう許すみたいな? そうだったら現金な奴だな…。 「我らのせいでガル殿が死んだ?どういうことだ?」 あ、だよな。俺もいろいろ知りてぇし、こいつらにもいろいろ説明しなきゃいけねぇ。 ただ、まずは腹ごしらえだ!
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