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だけど会うのがますます難しくなってきたぞ…。
ルディの腕輪してても見つかるかもしれねぇ。
「てかあんたさ、生きていたんなら二十年もどこにいたのよ!しかもそんな姿だし…」
「俺だって好きでこうなったんじゃねぇ!気づいたら…」
ん?
「ちょっと待てよ旦那!やっぱりその姿って本来の姿じゃねぇんだ?ってことは」
いや、待て待て待て待て待て。
んなことはこの際どうでもいい。
「ルディ、今…二十年つったか?」
「え?うん…」
嘘だろ…。
そんなのって…。
「アンタ…まさか」
「……ああ。目覚めたのはほんの数日前だ」
「そんな…」
「目覚めた?旦那、頼むから説明してくれ!アンタなんなんだ!?ただのゴブリンじゃねぇんだろ?」
説明して欲しいのはこっちだが、とりあえず俺に起きたことの経緯を話した。
漆黒の闇との戦闘。
目覚めたらゴブリンになっていたこと。
元の姿に戻る方法とアルマの居場所を知りたくて、ルディを頼ってここに来たこと…。
それを聞いたテッドは、
「旦那が…勇者の一員だった?元人間?信じらんねぇ…」
と頭を抱えていた。
だよな…俺も信じられねぇ。
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