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アルマが、
結婚した?
俺じゃない別の奴と?
そんな話…
「信じられるわけねぇよ…」
「旦那、どこに…」
「いいの、行かせてやりなさい」
何も考えられず、部屋を出る。
俺の気持ちを表すように、外は雨が降っていた。
「本当に、何が起きているんだ?」
下を向いて、自分の手を見る。
緑色で、細く小さな手だ。
命力を全て放出した代償なのか?
それとも、ルディでも知らないような呪いか?
二十年…。
でも俺にとっては昨日、今日の話なんだ。
信じたくない…。
アルマ……。
「ずいぶん落ち込んでいるな。お前らしくもない」
声をかけられてビックリした。
そうか。こいつも外にいたんだったな。
「うるせぇ。わけもわからず失恋した俺の身にもなれよ」
「状況はわからんが、お前が元人間だということは理解した。納得もできる」
「自分から外に出ていったくせに盗み聞きかよ。つかお前にも何が起きたんだ?なんだよその姿」
「仮、と言ったであろう?今この身体は一時的に借りているのだ」
「借りてる?」
どんな方法で借りるんだよ。
「ルディ嬢が放った魔法はただの転移ではなく、人間の世界では禁術にあたる時空転移と呼ばれる魔法であった」
時空…転移?聞いたことねぇ。
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