2.疾風のレイド

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そうと決まれば、まずは情報収集だ。 この体でできることを探して… 探して… …。 どうしたらいいんだ? いきなり詰んでねぇか? いや!いや!何かあるはず!! あ、干し肉でも食べて腹を満たそう。 腹が減ってはなんとやらだ。 俺はあの冒険者から拝借したスターラビットの干し肉をかじった。 うん。本当は火で炙って食うと一番うまいが、レア肉だけあってこのままでも充分うまい。 味覚は人間と同じであるようだ。 鼻も効く。そういや、さっきから酷い臭いと思っていたが、どうやら俺が臭いんだ。 ゴブリンだからしょうがないのか…。 ま、そこは目の前にある湖が洗い流してくれるさ!! 干し肉を半分ほど食べ、あとは明日の分に取っておく。 そして腰巻きを外し、そのまま湖にダイブした。 おおぅ!冷てぇえ!! でも気持ちが良ぃい!! 辺りはすっかり夜になっていた。月明かりに照らされ、ゴブリンが一匹ジャバジャバと湖を泳ぐ。 気持ち良すぎて、つい長湯…もとい、長湖をしすぎたな。 季節は夏ってわけじゃねぇが、この体だと寒さなんかに強いみたいだ。まあ、もう少し泳いでいても邪魔する奴はいないだろう……。 「いたぞ!!あいつだ!!」 へ?
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