6.追跡者

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森に入って少し。低い崖の下に緩やかに川が流れている場所を見つけ、そこにルファスが焚き火を作る。今日はここを寝床にするか。 仮面の奴はこれまたルファスが魔法で拘束して、その辺に放置した。 今日はもう眠い…。 俺は飯と尋問を明日に回し、カバンを枕に横になる。 飯がない事に文句を言うかと思ったが、ルファスも木に寄りかかり目を閉じていた。 あいつ、ちゃんと辺りを警戒しながら寝てやがる…。器用な奴だな。まあ、それに甘えさせてもらおう。 あーーマジでベッドで寝たい。 改めてそう思いながら、俺は深い眠りについた。 ※※※※※※※※※※※※※※※ ルファスはゆっくりと目を開ける。 一応、探索魔法で辺りを探っているが、今のところ追っ手などは近くにはいない。 焚き火の方に目を向けると、これまでの疲れが出たのだろう。全くの無警戒でそいつは寝ていた。 一匹のゴブリンにこれほど興味をそそられるとは、初めての経験である。 ゴブリンとは思えない戦闘能力と知識。そして魔力探知能力…。 また人間のように振る舞い、人間に対して全く敵対心を持っていない。さらにグルメときた。 こいつといれば、いい暇つぶしになる。 ルファスは警戒をしながらも、微笑みながらまた目を閉じた。 ※※※※※※※※※※※※※※※
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