6.追跡者

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自分がどういう状況か分かってないのか?図々しいにもほどがある。 俺とルファスは無視して朝食の続きを食べる。 「おい!聞こえてんだろ!!くそっ!!魔物どもめ!!」 「………」 「おい!!!」 うるせぇな…。 そう思うか思わないかの刹那、ルファスは仮面の奴の脇に立ち、その辺の剣より切れ味が良さそうな手刀を首元に当てて、 「黙れ」 とドスの効いた声で脅す。 仮面の下から、汗が落ちるのがわかった。 おそらく奴には、ルファスが消えて次の瞬間には横にいたように見えていただろう。 そのぐらい早かった。 敵には回したくないね。 「今、私は友人と朝の食事を楽しんでいるんだ。それを邪魔しないでもらえるかな?生かされている身というのを忘れるな」 友人? いつからお前と友達になったんだよ。 ……まあ、深く考えまい。 ルファスは何も言わなくなった仮面の奴から、元いた場所に戻り、肉を頬張る。 俺も特に気にすることなく、白米のおかわりをしていた。おこげ最高!!!
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