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自分がどういう状況か分かってないのか?図々しいにもほどがある。
俺とルファスは無視して朝食の続きを食べる。
「おい!聞こえてんだろ!!くそっ!!魔物どもめ!!」
「………」
「おい!!!」
うるせぇな…。
そう思うか思わないかの刹那、ルファスは仮面の奴の脇に立ち、その辺の剣より切れ味が良さそうな手刀を首元に当てて、
「黙れ」
とドスの効いた声で脅す。
仮面の下から、汗が落ちるのがわかった。
おそらく奴には、ルファスが消えて次の瞬間には横にいたように見えていただろう。
そのぐらい早かった。
敵には回したくないね。
「今、私は友人と朝の食事を楽しんでいるんだ。それを邪魔しないでもらえるかな?生かされている身というのを忘れるな」
友人?
いつからお前と友達になったんだよ。
……まあ、深く考えまい。
ルファスは何も言わなくなった仮面の奴から、元いた場所に戻り、肉を頬張る。
俺も特に気にすることなく、白米のおかわりをしていた。おこげ最高!!!
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