6.追跡者

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「冗談ではない。なぜ私が人間などと…。今この場で殺しても良いのだぞ?」 「ガゥガゥ」 激しく同意。もっと言えルファス。 「わかってる…。俺だって魔族なんかと馴れ合うつもりはねぇ。…でもよ、この仮面を外さねぇと俺、ファーラと付き合えねぇんだよ…!!」 そんな他人の恋沙汰に興味はない。行くぞルファス。 俺はカバンを持って、出発の体勢を作る。 「待てよ!!外す方法さえわかればいい!!それに役には立つはずだ!!足も引っ張らねぇから!」 まあ、確かに戦闘の腕だけなら役には立つ。それに俺やルファスのレベルでもわからないほどの隠密能力。これから先、重宝するかもしれないな。 「馬鹿を言え。必要ない。行くぞ…」 俺は折れるつもりだったが、ルファスは頑なに拒む。どうした?やけにムキになってるな…。 「なぁ!頼む!!」 テッドは地面に頭をつけてまで願い出る。 だがルファスは、それには見向きもせず進み出した。 「ガォ?」 とルファスを軽く小突いてみた。 さすがにアレは哀れだからな…。 「なんだ?お前はいいのか?」 「ガゥア」 別にいいと頷く。 すると立ち止まり「だが…」と俯き、 「奴がいると食事の取り分が減るだろう…?痛いっ!?」 バキッとローキックをいれる。 んなもんはまた補充すりゃいいんだよ!!
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