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「冗談ではない。なぜ私が人間などと…。今この場で殺しても良いのだぞ?」
「ガゥガゥ」
激しく同意。もっと言えルファス。
「わかってる…。俺だって魔族なんかと馴れ合うつもりはねぇ。…でもよ、この仮面を外さねぇと俺、ファーラと付き合えねぇんだよ…!!」
そんな他人の恋沙汰に興味はない。行くぞルファス。
俺はカバンを持って、出発の体勢を作る。
「待てよ!!外す方法さえわかればいい!!それに役には立つはずだ!!足も引っ張らねぇから!」
まあ、確かに戦闘の腕だけなら役には立つ。それに俺やルファスのレベルでもわからないほどの隠密能力。これから先、重宝するかもしれないな。
「馬鹿を言え。必要ない。行くぞ…」
俺は折れるつもりだったが、ルファスは頑なに拒む。どうした?やけにムキになってるな…。
「なぁ!頼む!!」
テッドは地面に頭をつけてまで願い出る。
だがルファスは、それには見向きもせず進み出した。
「ガォ?」
とルファスを軽く小突いてみた。
さすがにアレは哀れだからな…。
「なんだ?お前はいいのか?」
「ガゥア」
別にいいと頷く。
すると立ち止まり「だが…」と俯き、
「奴がいると食事の取り分が減るだろう…?痛いっ!?」
バキッとローキックをいれる。
んなもんはまた補充すりゃいいんだよ!!
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