7.スキル持ちと秘宝

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妙な三人組だな…。 あのあと「ついて来れなければ置いていく」とだけ言ったルファスは、しぶしぶテッドの同行を許可した。 んで今は何も無い荒野をひたすら走っているんだけど…。 なんか飛ぶスピードが早まってないか?ルファス。 俺のこと忘れてもらっちゃ困るぞ? まあ、俺はまだ大丈夫だけどさ…。 チラッと後ろを見る。 「はあっ!!はあっ!!」 と息を粗くしながらテッドはなんとかついて来ていた。それで一山越えられるのかよ?もう限界じゃね? つか先頭を飛んでるルファスにも行き先は伝えてないけど、あいつどこに行く気なんだ? 方向は確かに合ってるが…。 まあ、あいつなりにテッドを試しているんだろう。 お?川だ。 ちょうど山の入り口だな。ここで昼飯とするか。 「ええ!?!?」 俺はさらに加速して飛び上がり、ルファスの前に出ると下を指差した。下を見るとテッドが息を切らしながらもポカーンとこちらを見上げている…ように見えた。 「飯か?」 ルファスの言葉に空中で頷き、そのまま下に着地した。 うーん。こりゃ確信に近いな…。ていうか間違いない。 「はぁ…はぁ…なんつーゴブリンだよ…。てか本当にゴブリンなのか?」 「ガァ?」 やっぱお前もそう思う? 俺に追いついたテッドが驚きの表情…はわからないが、そう言葉をかけてきた。そして上から降りてきたルファスがなぜか誇らしげに言い放つ。 「ははは。珍しいだろう?こいつはスキル持ちだ」
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