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「ま、それも込みで役には立つ筈だ。よろしくな」
確かに…。
高い隠密能力に攻撃魔法無効。
敵の裏をかくにはうってつけだ。
しかも魔法戦では無敵、チートだし。
まさか剣の腕も仮面の効能じゃねぇだろな?
「ふん…」
ルファスも何か感じたのだろう。
それ以上はテッドについて何も言わなくなり、黙ってキセルに火を付けた。
「了承した、でいいみたいだな…。でもルファスもかなりの使い手だな!あんな魔法、見たことねぇよ」
「あんなもの。我が一族では赤子でも扱える」
いや、満更じゃなさそうだが??
顔ニヤけてるし。
「マジかよ…。おっそろしい家族だ」
「ふん。おい、ガル殿。そろそろ先を急がんか」
ガル…殿?
なんか箔がついた呼び方になったな…。
悪くないがな!!
「ガウ」
俺は立ち上がり、カバンに水筒とルファスのコップをしまって、入れ替えで地図を取り出した。
「ん?なんだ?」
ペンで王都の近くの森に印をつけ、ルファスに見せる。
「っ!?あの森に何の用なのだ?私はてっきりルージュへ向かうとばかり…」
うーーん。元は人間とか言ってもややこしくなりそうだし…。するとテッドも横から地図を見てきて、
「ガルの旦那。そこはヤベェぜ?魔女の森だよ」
と注意してきた。
うん!知ってる!!
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