7.スキル持ちと秘宝

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「ガウガウ」 大丈夫、と頷く。 「マジで行く気か?ルファス、あんたの相方かなりイカれてるぜ…」 「不本意ではあるが、それには賛同する。ガル殿、何が目的かは知らないが、あの森はやめておくがいい」 「ガウ?」 天下の高位魔族さまがビビってる? あれ?あの魔女そんな危ない奴だっけ? 「噂を聞くけどよ、ロクなもんじゃねぇぜ?入って無事に帰ってきた者はいないとか、近づくだけで失神してそのまま目を覚まさなくなったとか」 「さすがの私でも入って無事に戻れるとは思えん。あの森は異常だ…。同胞が何人か行方不明になった、とも聞いている」 「王都直属のギルドが壊滅って噂もあるぜ?聖騎士も匙を投げたらしいし」 あーでもない、こーでもない。 俺は交互に噂を話し出す二人を無視して、勝手に進みだした。 まあ、来たくないなら来なくてもいいしな…。 「おい…。行く気だよあの人」 「仕方あるまい…。何か考えがあるのだろう…。無謀としか言えないがな…」 あの二人、仲がいいのか悪いのか…。 ま、喧嘩するほどって言うしな。 森までは一山越えて、あとは一直線だ。 今日中に着ければ御の字。あ、でも確か森に入る前に湖があったはずだよな? 今日はそこをキャンプ地としよう。 水浴びしたいし。また邪魔が入るってこともないだろ。
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