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そして目論見通り湖へとたどり着いた。
途中、蛇の魔物に襲われたり、巨大ネズミの大群に追われてルファスが一掃したりと、なんやかんやあったが無事に着いたのでいいのだ。
「はぁ…。はぁ…。湖だ。旦那ぁ…今日はここで休憩しましょうよ~。もう夜だしさぁ…」
テッドの奴だいぶ息が上がってるな。
無理もないか…。最後に出てきた大ナメクジの化け物、しかも五匹相手に一人で戦った後だ。
俺はああいうヌメヌメした奴は大嫌いで、魔法が使えていた頃は見た瞬間、自動で極大魔法を発動する術式をわざわざ組み込んでたくらいだ。
ルファスも見るのも嫌と、その場から猛スピードで逃げる始末。
今だけはテッドに感謝しよう…。
街には入れないけどな!
「遅かったな。もう焚き火の用意はできているぞ。今日はここでキャンプと…痛いぃぃ!!??」
白々しい顔をして現れたルファスのボディに膝蹴りをかます。
今頃出てきやがって…。役立たずのボンクラ魔族が!!
てめぇは晩飯、白米だけぇ!!!
「ぐ……。甘んじて受けよう…」
「はは…変な奴ら。立場的にフツー逆だろ?」
まあ、まず魔族とゴブリンが一緒に行動すること自体があり得ないからな。
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