8.魔族嫌いの魔女

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「お…女の子?でも確か魔女って何百年も生きてるって話だぜ!?」 「おそらく仮の姿であろう。私もお会いするのは初めてだ」 「ガウガウ」 二人の会話を、首を横に振って否定する。 そしてペンを取り出し、羊皮紙に書いた。 「あれが本来の姿?どういうことだよ旦那」 「ガル殿、もしかして会ったことがあるのか?」 「ガウ」 まあね、と今度は頷く。 「ちょっと!ボクを無視して話してんじゃないよ!!あとあんたみたいなちびっ子、知らないわよ!?」 あーー。そういやこいつ、ボクっ娘だったな。つかお前だってちびっ子だろうが。 「なんか…。噂に聞くような感じはしねぇな。こうしてみると、ただの女の子だぜ?」 「あっ!そこの仮面人間!舐めてもらっちゃあ困るのよねぇ!!あんたこそ、なんで魔物と魔族と一緒にいるのよ!?」 「仮面人間…??てか君に関係ないだろ?そもそも俺はあんたに用はないんだよ!」 「は?じゃあ、そこの魔族?」 「…違う」 「魔族が気安く話しかけんじゃないわよ!!消すわよ!?」 いや、てめぇがルファスに聞いたんだろが。 俺はルディに近寄って行く。 「旦那!」「ガル殿、気をつけ…」 「よ…寄るな!!あっちに…」 魔女…ルディは特大の氷塊を頭上に作りだした。 無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ~~!! こっちにはチートがいるんだな~。
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