9.魔女の家

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テッドは落ちた羊皮紙を拾ってメモを読む。 「約束通りおかわり頼む…?んん?旦那…意味がわかんねぇぞ…」 そりゃそうだろ。ルディと俺にしかわからないことだからな…。 それはルディと最後に会った日のこと。 もう帰ろうとして席を立つと、『せめてもう一杯お茶のおかわりを』と言ったルディに、『全部終わったらその時頼むな』とフラグを立てて別れたのだ。 だがそれをテッドが声に出して読んだことによって、ルディには何か響いたのだろう。その目から一筋、涙が溢れ落ちる。 「ほ…本当に、アンタなの?本当に……?」 俺はゆっくりと頷く。 そして手を差し出す。 「ガウ」 「はは…。悪い冗談だったら呪うわよ…」 もう呪われてるよ…。 ルディは俺の手を掴んで立ち上がる。 そしてパンパンとお尻の泥を落とし、顔を上げた。 「ここじゃなんだから、家に」 どうやら信じてもらえたようだ。 杖を拾って歩き出したルディについて行く。 「だ、旦那!どういうことか説明してくれよ?」 「ガァ…」 えー面倒臭い…。察しろ。
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