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「いや、ほんとに違うって」
だが、そう言いながら、あのキスを思い出していた。
ただ、酔っていたので、記憶が曖昧だった。
あれは本当にあったことだったのか。
それとも、夢なのか。
自分のトラウマまで、昌磨に話してしまったのも。
もしかしたら、夢なのか。
まずいこと言っちゃったな、と思っていた。
でも、突き飛ばしてしまった理由を言わなければ、昌磨に嫌われてしまいそうな気がしたから。
「なに渋い顔してんだよ」
と拓海が機嫌悪く言ってくる。
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