降ってきた恋

186/200
前へ
/416ページ
次へ
「いや、ほんとに違うって」  だが、そう言いながら、あのキスを思い出していた。  ただ、酔っていたので、記憶が曖昧だった。  あれは本当にあったことだったのか。  それとも、夢なのか。  自分のトラウマまで、昌磨に話してしまったのも。  もしかしたら、夢なのか。  まずいこと言っちゃったな、と思っていた。  でも、突き飛ばしてしまった理由を言わなければ、昌磨に嫌われてしまいそうな気がしたから。 「なに渋い顔してんだよ」 と拓海が機嫌悪く言ってくる。
/416ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3393人が本棚に入れています
本棚に追加