降ってきた恋

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「いや……」 と言うと、 「そうか。  こういう奴だから、側に置いてるんだな」 と勝手に結論づける。  なにか微妙に莫迦にされてる感が伝わってくるんだが……。 「ドンジャラやるか?」  ふいに彰人はそう訊いてきた。 「もうやらないって言ったじゃん」 と言うと、彰人は起き上がり、突然、 「じゃあ、もう帰ろう」 と言い出した。  本当に荷物を持ってくる。 「お兄ちゃん、本気でドンジャラを……」  いや、違うか、と思った。  今の話を聞きたかったんだ、と気づく。
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