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「な、なんでもありませんっ」
と大きく手を振ってみせた。
腕を組み、こちらを見下ろして拓海は言う。
「随分な急展開だな。
キスのひとつも出来ない奴が泊まってくるとか」
ひーっ。
黙ってーっ、と拓海の口を塞ごうとしたが、ひょいと逃げられる。
「あ、あんたに関係ないでしょ」
と言うと、
「あるだろう。
お前、今までの話の流れで俺に関係ないわけないだろうが」
と言う拓海を、
「とりあえず、此処から出てよっ」
と外へと押し出した。
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