☆おまけ☆Rの憂鬱

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「いつ帰ってきたの!?」 ひなが駆け寄って、その人……リョウ兄が抱き締める。 「さっき着いたとこだ。土日は実家にいるからな」 「わーい!久しぶりだー!」 ……相変わらずひなの前では態度違うよな……。 「染井くん、あの人…」 「あっ青木さん!ひなの兄貴で……見ての通り溺愛なんすよ…。とりあえず付き合ってることは言わないで下さい!!」 「おい、リヒト!何コソコソしてんだ?」 「なっなんでもないって!!」 「あっそうだ!お兄ちゃん!あたしの……」 「あーーーー!!!」 俺の大声に驚くひなとリョウ兄。 「どうしたの?リヒト…」 「ひなに用事があって来たんだよ!ちょっと来い!」 慌ててひなを店の外に引っ張る。 青木さん…すみません! しばらく耐えて下さい…!! 「お前リョウ兄には青木さんと付き合ってること内緒にしろ!」 「え?なんで?」 「なんでって兄バカ……じゃなくて心配性だろ!?青木さんが大変なことになるぞ!!」 「そ、そうかな…?」 ひなは知らない……。 高校の時にひなに告ろうとしたヤツがリョウ兄に尋問に遭って、叩きのめされたことを……。 「とにかく!明後日には寮帰るんだろ!?それまで黙っとけよ!」 納得してない顔のひなを置いて、リョウ兄を連れて帰ろうと店内に戻ると…… 「俺と同い年なのか!?なんで就職してないんだ!?留年か!?フリーターか!?」 「いえ、院生です」 もう尋問始まってる!? もしかしてレーダー働いたのか!? 「リョウ兄!バイトの邪魔しちゃ悪いし先帰ろうぜ!ラグビーの話聞かせてくれよ!」 「いや、今日はひなを待って一緒に帰るつもりだ。帰り道暗いから危ないだろう?」 「それならだいじょ……」 言いかけたひなに目で訴える。 ひな!!言うなよ!! 青木さんが送ってるなんて言ったら絶対にツッコまれる!! テレパシーが通じたらしく、ひなは不満顔で…。 「…わかった。あと30分ぐらいあるけど、いい?」 「おう」 「リョウ兄!外で待とう!!」 半ば無理矢理…外に連れ出した。
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