9人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
おまけ☆志摩×アイ☆
「こんなんであの二人、ホントに上手くいくの?」
隣でニヤニヤしてる志摩くんを、不信感たっぷりに睨み付ける。
突然呼び出されて、後輩襲ってけしかけて……バイトに入るのはどうせ貸しあったからイイんだけど……。
これで上手くいかなかったら目覚め悪いじゃない。
「大丈夫だよ。笹野ちゃんは鈍い染井くんにヤキモキしてたみたいだし」
「なんで分かるのよ?」
「女の子がしたがってる時って、一層可愛くなるじゃない?見たら分かっちゃうんだよね」
……このチャラ男は。
噂通り遊んでる男って感じだわ。
「でもさぁ、『助けて』はないわよね?染井くん。今度シメてやろ」
「僕はアイちゃんに迫られたら喜んで受け入れるよ?今日もバイト一緒に入れてラッキーだし」
「……言っとくけど、あたしは遊んでる男とか嫌いなの!」
……ちょっと言い過ぎたかしら?
でもあたしも見た目から、遊んでそうとかよく言われるから……軽く見られたくないんだもの。
この店で恋愛に真面目そうなのはやっぱ、青木さんと染井くん。
でもそういう男って大概、ひなちゃんやゆいちゃんみたいに可愛い女の子が好きなのよね。
そしてあたしは……軽そうな女って見られていっつも遊んでる男ばっか寄ってくる。
「分かるよ。アイちゃんは恋愛に一途なタイプで、相手もそういう人が好きそうだよね?」
「えっ…?」
「あれ?違った?」
「……違わない」
……そんなこと言われるの初めてで、ビックリした。
最初のコメントを投稿しよう!