おまけ☆志摩×アイ☆

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おまけ☆志摩×アイ☆

「こんなんであの二人、ホントに上手くいくの?」 隣でニヤニヤしてる志摩くんを、不信感たっぷりに睨み付ける。 突然呼び出されて、後輩襲ってけしかけて……バイトに入るのはどうせ貸しあったからイイんだけど……。 これで上手くいかなかったら目覚め悪いじゃない。 「大丈夫だよ。笹野ちゃんは鈍い染井くんにヤキモキしてたみたいだし」 「なんで分かるのよ?」 「女の子がしたがってる時って、一層可愛くなるじゃない?見たら分かっちゃうんだよね」 ……このチャラ男は。 噂通り遊んでる男って感じだわ。 「でもさぁ、『助けて』はないわよね?染井くん。今度シメてやろ」 「僕はアイちゃんに迫られたら喜んで受け入れるよ?今日もバイト一緒に入れてラッキーだし」 「……言っとくけど、あたしは遊んでる男とか嫌いなの!」 ……ちょっと言い過ぎたかしら? でもあたしも見た目から、遊んでそうとかよく言われるから……軽く見られたくないんだもの。 この店で恋愛に真面目そうなのはやっぱ、青木さんと染井くん。 でもそういう男って大概、ひなちゃんやゆいちゃんみたいに可愛い女の子が好きなのよね。 そしてあたしは……軽そうな女って見られていっつも遊んでる男ばっか寄ってくる。 「分かるよ。アイちゃんは恋愛に一途なタイプで、相手もそういう人が好きそうだよね?」 「えっ…?」 「あれ?違った?」 「……違わない」 ……そんなこと言われるの初めてで、ビックリした。
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