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帰ってきたものの。
うーん。和也と話す気なんて起きないよー。
確かに和也のことを好きな自分がいるのかもしれない。
でも家族のように仲がいい存在で、この関係を壊したくないなーって思ってる。
その時。
「夏葵ーいるかー?」
外から声が聞こえた。和也の声だった。
、、、、このタイミングかぁー。どうしよ。
私は窓を開けた。
「どうしたの?」
「よっ。今時間ある?」
「うん。え。何の用?」
「ちゃんと話すから降りてきてくんない?」
「わかった。」
、、、なんだろ。ってか私も話すべき?妙な緊張感が私の心の中を走っていた。
和也 「来たきた。」
私 「どうしたの?」
和也 「あー、あのさ。」
私は何故か緊張して、いつも見せないような表情を見せていたかもしれない。
和也 「って!夏葵どうしたん?なんかすっげえ顔赤いけど。」
和也は私の顔を覗き込んできた。
夏葵 「いや!ほら!外暑いなぁって!ね!夕方なのに、まだ夏だね~暑いね~!」
私はごまかそうとした。
和也 「いや、あのさ、夏葵、俺に話あんだろ?」
私 「え、なに?そんな話した?」
和也 「菜々帆から聞いた。」
、、、なーなーほぉぉー!
私 「うーん、それはえーと、ほら!もうすぐ和也のお母さん誕生日じゃん?なんかプレゼントしたいな!って!お母さんとも話してて!!和也に聞いたら分かるかなーって。」
和也 「あっ。えーと、そうだなー、なんなお母さんの欲しそうなもの探っとくわ。」
私 「うん。ありがと!」
和也 「いや、夏葵から大切な話があるって聞いたから急いできたのに、そんなことかよ。別に学校でよかったな。」
私 「ほんと、菜々帆大げさなとこあるから!ごめんね!」
和也 「じゃっ。また明日。」
夏葵 「うん。明日ね。」
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