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前編
付き合ってからデートといえば
帰る時ぐらい
なんせ部活が終わるのが遅いし
土日も部活で会えない
会える日は帰りにご飯を食べに行くぐらい
『はぁ~。』と空を見上げてため息がとまらない美月
『今日はどうしたの?最近ため息ばっかりついてるよ』と笑う恵
『高校生の恋愛って・・・どんな感じだと思う??』とつい聞いてしまった美月
『う~ん。また難しい質問だね・・。高校生の恋愛ね』と考える恵
『付き合ってるのに、帰るときしか会えないなんて・・・』と急に泣きそうになる美月
『みづき!!あっ・・大丈夫だよ。ほらっ、私なんて彼氏いないし。ねっねっ。』と慰める恵
『ごめん・・・。恵・・困るよね』とタオルで顔を拭きながらもう泣いている美月
『私は・・・好きなら大丈夫だと思うよ。それが1番だよ』と肩を叩き慰めて微笑む恵
『ありがとう・・・。そうだよね。私・・拓也のこと大好きだもん』と恵に頷きながら応える美月
そんな美月を見て
『毎日一緒に帰っているだけでも羨ましいのに』と口を尖らして拗ねて話をする恵
そんな恵を見て
『恵大好き・・・。恵に相談してよかったよ。がんばる』と抱きつきながら気合いを入れる美月
恵はクスッと微笑み
『ほんと良かった・・・。また、ラブラブな恋愛話聞かせてね』と笑う恵
『うん』とニコニコ笑顔で応える美月
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